あなたは今まさに、人生のどん底の渦中にいるかもしれません。
しかし、そのどん底こそ、あなたの今後の人生が好転する「転機」である可能性はとても高いです。
今回は、どん底と逆転を実際に体験した人の体験談と、人生の転機に訪れる6つのサインをご紹介します。
「人生のどん底の意味」と転機のサインを知り、人生を好転させるための心の準備をしましょう!
どん底の体験談
お金や仕事を失った、大切な人を亡くしてしまった、事故にあった、大きな病気を患った……など、人生のどん底は、どんな形でどんなタイミングで訪れるか分かりません。
ここでは、仕事に関するどん底を味わったBさんの体験をご紹介します。
どん底のあとにどんな転機が待っていたのでしょうか。
Bさんは派遣社員として働いていましたが、数年前に問題になった「派遣切り」で、やはり仕事がなくなってしまった一人です。
ずっと派遣社員として働いてきたBさんはシングルマザーでもあり、子どもを抱えて今後の生活をどうしようと悩みました。
しばらくは派遣の仕事を探しましたが、派遣はどこも仕事が少なくなっており、年齢的にも難しいと断られ続けました。
そのうち貯金も底をつき始めました。財布の中には1000円すら入っていないこともありました。
「食べ盛りの子どもがいるのに、一体どうすればいいの……」。
Bさんは、仕方なく日雇いの仕事をすることにしました。
しかし、日雇いの仕事は体力だけが勝負で、毎日ヘトヘトです。
心身ともにボロボロになるような生活を3ヶ月も続けたある日、中学の幼馴染にひょっこり会いました。
彼女もシングルマザーでしたが、自分で事業を立ち上げて、今人員を募集しているというのです。
自分の現状を話すと、同級生は快くBさんを会社に迎い入れてくれました。
元々経理をやっていたBさんは、その同級生の無くてはならない存在となり、会社で重要なポストに就くまでになったのです。
今回はBさんの体験談をご紹介しましたが、この体験談にはこれからご説明する「転機のサイン」が含まれていました。
それでは、これから「転機のサイン」について、詳しく見ていきましょう。
転機のサイン1. ライフサイクルが大きく変わる4つの出来事
ライフサイクルが変わるような出来事というと、人生の大きなイベントを思い浮かべる人も多いでしょう。
今回は、よくある人生のイベントを以下の4つにまとめました。
- 引っ越しや転勤
- 鬱や不定愁訴
- 事故や大きな病気
- 大事な何かを失う
それでは、なぜ人生にかかわるようなイベントが起きることが「サイン」なのかを説明します。
引っ越しや転勤
実家から出て一人暮らしを始める、辞令が出て引っ越すなど、引っ越しや転勤は「住んでいる場所を移動する」ことです。
引っ越しをするということは、風水的な観点からいうと方角が変わるので、運気も変わります。
また、場所にはそれぞれ場所が持つ波動があり、場所を移動すると波動も変わります。
さらに、近所付き合いや病院、スーパーなど日常生活もリセットされます。
これだけ変化があるので、エネルギーの動きも大きくなり、人間にもなんらかの影響が出るのです。
このエネルギーの動きが分かっている人は、変化を起こしたい時に大義名分がなくても引っ越したりします。
ですが、自分の予期せぬ引っ越しなどは、何か新しいことが始まる「変化のサイン」と見て良いでしょう。
では、その他の3つのサインについてもご紹介しますね。
鬱や不定愁訴
病気は、かかると不安になったり日常生活に影響を及ぼしたりし、歓迎するものではありません。
しかし、病気によって精神的に弱ったり、鬱になったりするのは、転機のサインです。
また、不定愁訴などの未病もサインと見て良いでしょう。
なぜなら、鬱や不定愁訴はストレスが関係しているからです。
ストレスは、自分で処理しきれない「マイナス部分」が大きくなってたまっていくものです。
つまり、その人にとって今までの生き方は、なにか不自然な歪みがあるということ。
今までの生活やあり方では無理が生じているので、修正した方が良いという無意識からのサインなのです。
30代40代で方向転換する人が多いのも、今までの自分に違和感を感じたり、ストレスの限界を感じるからでしょう。
事故や大きな病気
生きていると、突発的な事故に遭う場合や、急に大きな疾患がみつかることもありますが、それは転機のサインです。
人はだれでも「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信を持っているので、いざ自分がそうなったときには、まさにどん底に突き落とされた気分になるでしょう。
「もしかして、今までの自分の行いが悪かったのではないか、天罰が下ったのかも」と思う人もいますが、これは決してそうではありません。
事故や病気は苦しく辛いですが、人生をやり直す「転機のサイン」なのです。
そのくらいインパクトのある大きな事柄が起きない限り、人はなかなか人生を振り向くことができません。
今つらい目に合っている人には酷な言い方かもしれませんが、大きな事故や病気は、「天からのギフト」です。
今までのあり方や生き方を振り返り、リセットできるチャンスなのです。
大事ななにかを失う
ライフサイクルが変わることの中には、自分にとって大事ななにかを失うことも含まれます。
大事な人やもの、仕事やお金などです。
たとえば、いつも当たり前に一緒にいた家族や友人、恋人などを失うことは、大変な喪失感を持つことになります。
何年も立ち直れなかったり、トラウマになってしまうこともあります。
とてもつらい経験ですが、それを乗り越えることで人間的に成長し、新しい人生を踏み出すことができるのです。
失うことで大事なものの真価が初めてわかり、それからは生き方が変わる人はたくさんいます。
ライフサイクルが変わり、人生のバランスが崩れる出来事を経験する時は、新しいステージに行くサインです。
転機のサイン2. 特別な人との出会いがある
人生の転機には、特別な人と出会うことがあります。
最初に挙げた体験談にあった同級生だったり、初対面でも自分の人生に大きな影響をもたらすような人です。
人生の転機で出会う人を「ソウルメイト」と呼びます。
お互いの人生で大きな役割を果たす人です。
「ソウルメイトの12の特徴と誕生日で見分ける方法」
転機では、多くの場合ソウルメイトとの出会いがあります。その最も多い2つの例をご紹介しますね。
ソウルメイトとの出会い1. 恋愛
ソウルメイトは、人生の師になる人や助けてくれる友達などですが、恋愛もその一つです。
特に恋愛は、ものすごいエネルギーが生まれますよね。
ドキドキしたり、ズーンと落ち込んだり、泣いたり笑ったり。
エネルギーとは「感情」のことです。
感情は現実を作る重要な項目で、その感情が一気に高まるのは何十年かに一度の火山が噴火するようなものです。
その恋愛が成就するかどうかはさておき、恋愛している時のエネルギーの高まりは、怒りのエネルギーを超えるほどです。
相手の一挙手一投足で喜怒哀楽し、相手に受け入れられたときは天にも昇る気持ちです。
そのくらいエネルギーが高まると、相乗効果で人生が新しいステージに向かうことができます。
恋愛は脳と身体の働きを活性化させるので、好転に拍車をかけてくれるものなのです。
ソウルメイトとの出会い2. 大切ななにかに気づかせてくれる
先ほど、ソウルメイトは「助けてくれる人」だと言いました。
ソウルメイトは窮地を救ってくれたり、なにかを手伝ってくれる存在でもありますが、大切ななにか気づかせてくれる役割を担っている場合もあります。
たとえば結婚したものの、時間が合わずすれ違ってばかりでコミュニケーションが取れない夫婦の場合。
お互いに相手の考えていることが分からなくなり、一度は離婚を決意しますが、そのあと相手ときちんと向き合うことで理解しあい、離婚を回避できることもあります。
その際に必要なのは、真正面から向き合う勇気、相手を思いやる優しさ、面倒と感じることでも取り組む姿勢などです。
後から人間的に成長した自分を振り返り、きっと「この人と結婚したのは、この体験をするためだったのかもしれない」と思うでしょう。
転機のサイン3. スピリチュアルな体験をする
人生の転機が訪れるときには、スピリチュアルな体験をする人も多くいます。
たとえばシンクロニシティやゾロ目を見るなどもその一つです。
シンクロニシティ
シンクロニシティとは、心理学者ユングが提唱したもので、「意味のある偶然の一致」のことです。
共時性などとも言いますが、一見因果関係にないもの同士を意味のあるものと捉えることです。
たとえば家で花瓶が割れたちょうど同じ時刻に、離れて住む祖父がなくなったとか、ある人のことを何気なく考えていると、その人から電話がかかってくるなどもそうです。
日本では「虫の知らせ」などともいいますね。
なぜか同じフレーズばかり耳につく、同じ単語が繰り返し目につくなどもそうです。
シンクロニシティは、無意識の自分の本質的な部分にスイッチが入り、必要な情報を取り入れるための感度が良くなっている状態と言えます。
ゾロ目を見る
ゾロ目とは、同じ数字が連なることで、111や、2222など複数の数字が並んだ状態のことです。
よくあるのは車のナンバーやデジタル時計の数字です。
ゾロ目にはそれぞれ意味があり、11と111、1111では意味が微妙に異なってきます。
ゾロ目の意味は数秘術とエンジェルナンバーが有名です。
これについてはまた別の機会に記事にしますので、お楽しみに。
転機のサイン4. 停滞状態(スランプ)に陥る
人生の転機の前には、うまくいかなくなる「停滞状態」に陥ることがよくあります。
今まで順調だった物事がスランプに陥ったり、上り調子だったものが急にストップしたりします。
その渦中にいるととても苦しいですが、停滞状態は好転する前のサインです。
「産みの苦しみ」とでも言いましょうか、新しいステージへの準備期間なのです。
停滞状態から上手に抜け出すことができる人は新しいステージに行けますが、中には抜け出せずにその状態のまま埋もれてしまう人もいます。
停滞状態になった時、自分を変えようと行動するか、諦めてしまうかで、その後の人生も大きく変わります。
転機のサイン5. 趣味嗜好がガラリと変わる
人生の転機の前には、今まで夢中になっていたものに突然興味を失うことがあります。
それは趣味である場合もあるし、仕事である場合もあります。
今まで営業成績を上げるために一生懸命やっていた人が、急に成績を伸ばすことに興味がなくなるなどです。
なぜ、今まで興味があったものに急に熱を失うかというと、価値観が変わるからです。
自分の中で大切にしていたものの基準が変わるということです。
また、食べ物の好みが変わることもあります。
今まで肉中心の生活だった人が、突然肉が嫌いになるなどです。
これは私の経験ですが、数十年間肉も魚も普通に食べていたのに、大きく体調を崩してからは肉や魚の匂いが嫌いになり、一切食べられなくなってしまいました。
しかし、食生活が肉や魚から野菜中心の生活になったおかげで、子どもの頃からの便秘が解消し、身体も軽くなって毎日が快適になりました。
趣味嗜好が変わるのは、「本来の自分の自然なあり方」で生きるためのサインです。
今までのやり方を捨てて、生まれ変わりなさい、というサインなのです。
転機のサイン6. 寝ても寝ても眠くなる
たくさん睡眠をとっているのに、寝ても寝ても眠くなるときがあります。
そんなときは、無意識が絶え間なく活動し、変化しようとしている時です。
夢は無意識の活動というのはよく知られたことですが、私達は寝ている間に無意識が目まぐるしく動いています。
夢は無意識が意識を軌道修正したり、何かに気づかせるために見させるものであり、眠りは人間が無意識とつながる一番の時間です。
ちなみに、赤ちゃんは一日のうちの大半は眠っていますよね。
それは、急激に成長するためにエネルギーをたくさん使うので、睡眠が必要だからです。
たくさん寝ても、なお眠くて仕方ないというときは、無意識がエネルギーをたくさん必要としている状態なのです。
それは何かが変化する前の前兆ということです。
人生の転機のサインのまとめ
人生の転機の前兆が分かる、6つのサインをご紹介しました。
最初に述べた体験談のように、人生の転機のサインには次のような特徴があります。
- ライフサイクルが変わる出来事が起きる
- 特別な人との出会いがある
- スピリチュアルな体験をする
- 停滞状態に陥る
- 趣味嗜好が変わる
- 寝ても寝ても眠くなる
これら全てを経験することもあるし、いくつかを経験することもあります。
特に、ライフサイクルが変わるような大きな物事は、多くの人が経験するものです。
何も起こらず平坦な人生の人など、まずいません。
人生は魂を成長させるためのものなので、山があり谷があるのです。
転機のサインを見逃さず、正しい努力をして人生をより良く楽しく豊かに過ごしましょう。