夢は無意識からのメッセージ! 夢の解釈法や夢をコントロールする方法

誰でも一度は見たことがある「夢」。夢は私たちの無意識からのメッセージです。

古の昔から「夢のお告げ」などとも言われるほど、夢は私たちになにか意味をもたらしている存在であることは間違いありません。

現に、夢については多くの科学者たちがこぞって研究しています。

また、夢診断はプロしかできないと思っている人も多いようですが、実はコツを知れば自分でも解釈ができるんです。

今回は自分の見た夢の解釈の仕方や、ほとんどの人に共通する「夢の象徴」、明晰夢の見方についてご紹介します。

そもそも「夢」ってなに? なぜ夢を見るの?

夢は、私たちが眠っていて意識の活動がない時に見る、不思議なものですよね。そもそも夢ってなんで見るのでしょう?

勝手に上映される映画を見させられているような夢、時にはその映画に主人公として参加しているような夢、モノクロの夢、色彩豊かで触感や匂いつきの夢など、色々なパターンがあります。

そもそも夢は、基本的に睡眠時にしか見ることができません。

人間を含む哺乳類は、もれなく睡眠をとりますが、眠らないと感染症にかかったり体調不良が出て生命の危険にまでさらされることが研究でわかっています。

そんな重要な睡眠中に見る「夢」とは、一体どんな働きがあるのでしょう?

脳科学で解明されている「夢」の働き

近年良く耳にする「脳科学」では、夢は脳が起きているときとは異なる活動していると発表しています。

ご存知のかたも多いと思いますが、夢はレム睡眠(浅い眠り)のときに見るものです。

レム(REM)とは急速眼球運動のことで、夢を見ているときは視覚や情動動きに関わる脳が活発に動いています。

起きているときと違うのは、意志にまつわることや論理・社会的な判断などを司る脳の部分はほぼ動いていないということです。

簡単に言うと、夢を見ている時の脳は通常生きているときの規範や制限をすべて取っ払っている状態ということになります。

それで、夢の中では空を飛んだり、目まぐるしく場面が変わったりといった、奇想天外で脈絡のないことが起こるんですね。

同時に、夢の中でインスピレーションが湧いたり問題の答えが見つかったりするのも、夢の特徴のひとつです。

これについては、また別の記事で詳しくご紹介しますね。

※参照:WAOサイエンス/筑波大教授 桜井武氏、日経サイエンス他

ユングとフロイトの夢分析

人間が見る「夢」に意味を見出し、分析をしたのが精神分析家のフロイトユングです。

この2人を避けてはやはり、夢については語れません。

フロイトは、夢の象徴(夢の中に出てくる事象)はすべて性的抑圧に関連があるとし、その人の抱える心身の不調の多くが、性的抑圧によるストレスによるものだとしました。

性的といっても、直接的な欲求だけでなく、女性らしさや男性らしさなどの社会的概念なども含まれます。

それに異を唱えたのがユングです。ユングはもともとフロイトが後継者と見込むくらいの優秀な弟子でしたが、フロイトの夢分析を支持しながらも、独自の夢分析を確立させていったのです。

ユングは、「人には個人で意識しているものと無意識で持っている集団的無意識がある」と提唱しました。

集団的無意識とは、人類が共通して持っている普遍的なイメージのことです。

たとえば海は「母なる海」「生命の起源」「広い、大きい」などですね。

普遍的な集団的無意識は、太古の文明から遺伝的に脈々と受け継がれているものです。

そして、今日夢診断で使われている多くは、フロイトとユングの夢の象徴両方がミックスされたものなのです。

夢の持つ役割

では、いよいよ夢診断のやり方についてご紹介しますが、その前に夢の持つ役割について、お話します。

夢に出てくる事象は、次の役割があります。

  1. 現在の自分の状況を客観的に教えてくれる役割
  2. これから迫る危険を知らせてくれる役割

1. 現在の自分の状況を客観的に教えてくれる役割

渦中にいるとなかなか当事者である自分には見えないことを、無意識が夢の中で気づかせてくれるというパターンです。

たとえば「そろそろ受験勉強をしなきゃなぁ」と考えているとき、意識的には「いや、周りはまだそんなに深刻じゃないし、大丈夫だろう」とのんびり構えていたとします。

しかし、受験に失敗して落ち込む夢を見て、自分は思ったより不安や焦りを感じているということを実感するなどです。

2. これから迫る危険や真実を知らせてくれる役割

これから起こる未来のトラブルの警告などの場合がありますが、今回ご紹介するのは本当にあった「真実を教える夢」です。

起業家の女性Aさんは、ある日今までの会社で儲けた大きな財産を失ってしまいました。
なぜそうなったのか、まるで見当も付きません。しかしある日、信じていた共同経営者の友人が、自分に間接的にひどいことをして、影でニヤリと笑うという夢を見ました。まさかと思って調べてみると、実際にその友人はAさんを裏切り、横領して全て自分のものにしていたのです。

この他にも、夢にはこれから出会う人を予感させるようなものや、意識的には大変だと思っていてもそれほど大変ではないと知らせてくれるものなど、様々なタイプがあります。

夢の解釈は、つい自分のいいようにしてしまいがちですが、あくまで客観的に公平に行うことで、正しい意味を掴むことができます。

「夢の象徴」の意味はどう解釈すればいいの?

夢は次から次へと出てくる人、モノ、風景などで構成されていて、それらを総称して「夢の象徴」と呼びます。

夢の象徴の持つ意味

象徴には意味があるといいますが、すべての象徴に意味があるというわけではなく、中でも気になったものやストーリーの展開自体に意味があることもあります。

たとえば「水」という象徴を考えてみましょう。

その水はキレイなのか汚いのか、流れているのかたまっているのか。

また、泳いでいるのか、それともコップでゴクゴクと飲んでいるのかなど、状態や状況によって、それぞれに応じた異なる意味があります。

象徴への個人的なイメージや感情

もうひとつ重要なのが、その象徴に持つ個人のイメージや感情です。

仮に、夢の中に「バイク」が出てきたとしましょう。

ある人にとっては「大好きなもの」や「憧れ」かもしれないし、ある人にとっては「交通事故で肉親を亡くした原因」かもしれません。

夢の中に出てくる象徴は、それひとつだけを注視するのではなく、それに対する自分の感情や持つイメージなどを掘り下げることが重要なのです。

普遍的な象徴

ただ、夢の中にはその象徴自体に特別な感情やイメージがなく、「なんで出てきたんだろう?」と思うこともたくさんありますよね?

そういう場合は普遍的な象徴の意味について知っておくと便利です。

普遍的な象徴の意味は、ユングの言う「集団的無意識」ですが、数えられないほどたくさんあります。

例としていくつか挙げてみますね。

  • 赤い花:恋愛の前兆、運気の高まり
  • ナイフ:成長欲求や向上心
  • 死ぬ夢:大きな成長や成功、良い方へ大きく変わる
  • 追いかけられる:その人(あるいは象徴)から逃げたい、緊張、ストレス
  • 繰り返し同じ夢を見る:事実を受け止められない、不安、余裕がない、渇望

上に挙げたこれらの象徴も、具体的な状況や状態によって意味が異なることがあります。

夢の象徴って、探れば探るほど奥が深くて面白いですよね。

夢の普遍的な象徴については文字数の都合上、こちらでは紹介しきれないので、別記事で紹介しています。詳しい内容は各記事でご確認くださいね。

自分で夢をコントロールできる明晰夢とは?

明晰夢とは、自分で夢をコントロールするもので、夢を見ながらも「これは夢なんだ」と自覚するものです。

嫌な夢を見たとき、「こういう結末なら良かったのに」と思うことはありませんか?

実は、夢は訓練次第ではコントロールできることが分かっていて、古くはインディアンが夢をコントロールして精神的成長に利用していたことも報告されています。

明晰夢を見る方法

では、どうすれば明晰夢を見ることができるのでしょう。

これについてはいくつかの訓練法が発表されていますが、今回はその中でも一番簡単な方法をご紹介しますね。

なお、嫌な夢を見たとき、その嫌な対象を克服・撃退できれば精神的な達成感や「できないと思っていたことが『できた』に変わる」という感覚を味わうことができます。

つまり、今までの自分の枠を超えて精神的な成長ができるというわけです。

それでは、その方法です。実はこれは、私が実際に体験した方法で、古来からインディアンに伝わるものです。

【例:黒い巨大なカニに襲われる夢】

  1. カニが迫ってきたところで目が覚める
  2. 「今度はあの怪獣を撃退するぞ」と決心し、再び眠る
  3. 夢の中でどんな突拍子もない手段でも、黒い怪獣を退治できればOK

ちなみにこのときの結末は、カニが襲ってきたところで地面に大きな排水口が出現し、私がコックをひねるとカニが大量の水に流されて排水口に消えていくというものでした(笑)。

退治できなければ次の日も「同じ夢を見て退治する」と決心して寝ます。

その場合、次の日には夢の中でも最初から心が戦闘モードになっているので、難なく撃退することができるでしょう。

半分冗談のような話ですが、明晰夢で自分のしたいようにコントロールできると、抱えていた不安がなくなったり、現実が良い状況に変わっていったりする効果があります。

夢の解釈法やコントロールの仕方のまとめ

夢は今でも多角的に研究されている、人間にとってとても興味深いものです。

夢は私たちが生きる上でもメンテナンスという重要な役割を果たし、現状把握や心身の成長をも助けてくれます。

今回ご紹介したのは、次の項目です。

  • 脳科学で解明されている夢の働き
  • フロイトとユングの夢分析の違い
  • 夢の持つ役割
  • 夢の象徴の解釈の仕方
  • 明晰夢を見る方法

夢はただ見ているだけではもったいない! 無意識からのメッセージを受け取り、ぜひ人生や日常生活に活用しましょう。